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2007 AUTOBACS SUPER GT Round3
FUJI GT 500KM 富士スピードウェイ
予選レポート

スーパーGTは第3戦を迎える。ゴールデンウィーク恒例となった富士のGTは、予選から好天に恵まれ多くの観衆を集めた。#83は岡山での第2戦を、練習走行中のアクシデントのため、予選、決勝とも出走断念を余儀無くされている。それだけに、第3戦に期するものは大きかった。
 その第2戦のアクシデントで大破したマシンVEMAC320Rは、精鋭メカニックの腕によりすでに修復を終え、さらなる進化を遂げて富士にやってきた。アクシデントのきっかけとなったブレーキ部分もシステムを一新。不安がなくなるどころか、この日の予選で「トップ10も充分狙える」と寺本エンジニアに言わせるほど、マシンパフォーマンスは良好であった。この予選での目標タイムは1分43秒フラット。予選一回目の開始時刻を迎え、アタックドライバーの阪口は開始と同時にコースへと向かった。
 しかし、昨日にくらべ上昇した路面温度、そしてクリアラップに恵まれないことで思うようなアタックが行えない。阪口は2周目に1’44.589という8位のタイムを刻み、翌周には1’43.913まで伸ばす。しかしそれ以上タイムアップを果たすことはできなかった。
 上位候補のマシンはいずれも、開始直後は路面状況がよくなるまでスタンバイ。そんな中、唯一開始からアタックを行ったアクティオムルシエRG-1が1’42.515を序盤たたき出す。そして後半になってアタックを開始したARTAガライヤらを僅差で振りきり、GT300占有時間帯のトップに立った。
 占有時間帯での順位を19位とし、目標のトップ10を果たせなかった#83は混走時間帯に入ると、ドライバーを植松にスイッチ。植松は1周目で基準タイムを早々とクリア、そのまま2周目へと向かう。ところがこのとき、昨日は出ていなかったオーバーステアの症状が発生していた。すでに決勝に照準をあてていた#83だったが、引き続き植松が時間いっぱいまで走行、マシンの状況を確認した前日アンダーを訴えていたライバル達がこの予選ではいいタイムを出しているところを見ると、昨日ニュートラルであった#83のVEMAC320Rはどうやら、変化した路面状況に適していなかったようだ。結局、植松もベストタイムの更新はできず、19位で一回目公式予選を終えた。
 午後の予選では、午前に発生したアンダーステアを解消すべくセッティングを変更。植松、阪口の両ドライバーが時間帯一杯までフルに走行し、レースに向けたセットを進める。二回目の予選でグリッドを上げることは出来ない。しかし、明日へのいい方向性を見つけた#83は、第3戦の公式予選をここで終えた。
 この後、スーパーラップが行われ、ポールを獲得したのは予選、スーパーラップともに制したアクティオムルシエRG-1。そして#83は、19番グリッドから明日のレースに挑むこととなった。 

◇コメント

◎横山監督
「第2戦のクラッシュから修復を終えての初走行ということで心配な面もありましたが、昨日、今日のチェックでは問題は特にない。むしろ良い方向性になっているようです。メカニック達はよく頑張ったと思います。今日の予選はカートが走ったあとで路面状況に恵まれなかったこともあり、いいタイムをだすことは出来なかったようです。明日のレースは500kmと長いので、じっくり追い上げていきたいと思います。」

◎阪口
「昨日ユーズドで走っていい感じだったので、予選アタックもいけそうな気がしていましたが、引っ掛かったこともあって思ったよりタイムは上がらなかったですね。順位は順位として、あの状況でなんとか43秒台を出せたのが救いでしたけど。マシン的には決勝に分があると思うので、この特性を生かして順位を上げていきたい。ノーミスで行くことが大事だと思います。」

◎植松
「良平(阪口選手)が頑張ってくれましたが、残念ながらスーパーラップ進出は果たせませんでした。マシンは昨日いい感じだったのですが、今日の午前はニュータイヤにもかかわらずオーバーステア。明日の決勝を見据えて、そこを解消するために午後は少し変更しました。そして方向としてはプラスに向かっていました。決勝までにはもっと良くなっているでしょう。トップ10入りを目指して明日は頑張りたいと思います。」




2007 AUTOBACS SUPER GT Round3
FUJI GT 500KM 富士スピードウェイ
決勝レポート

スーパーGT第3戦の決勝を迎えた富士スピードウェイはこの日も晴天となり、例年通り朝から大観衆がつめかけた。第2戦では練習走行時のアクシデントの影響から、決勝のグリッドにつくことさえできなかった#83のVEMAC320Rだが、この日は19番目のグリッドに無事その姿を見せた。500kmという長いレース。植松、阪口、そしてチームは、この位置からどれだけ追い上げる力を秘めているのか。2戦分のエネルギーを一気に放出しようとするパワーが、グリッド上にはみなぎっていた。
 午後2時5分にフォーメーションラップが開始されるが、最中にGT500のマシンがマシントラブルでコース上に止まってしまったため、フォーメーションは1周追加。レースは1周減算となり開始された。
 そして19番グリッド、スタートドライバーの植松による追い上げが序盤から展開される。
 オープニングラップで早くもひとつ順位を上げた植松は、翌周には2台をパス。植松はその後、グリーンテックボクスターの黒澤琢弥、ウェッズスポーツの飯田章らの強豪に一歩も引かないバトルを展開。3台は連なったまま順位をどんどん上げていく。10周目には14位。レースの約3分の1、30周を過ぎたころになると11位まで躍進。19位スタートからすでに目標のトップ10フィニッシュを視野に入れたのだった。
 ライバル達にくらべやや遅い47周目に植松はピットイン。この時モニター上の順位は6位となっていた。#83はドライバーを阪口にスイッチする。直後にレースは、GT300とGT500の接触による大きなクラッシュにより赤旗中断。そして数分後レース再開、赤旗のため前とのタイム差をつめた#83は、ここから阪口による、さらなる追い上げが開始されることとなった。
 阪口は13位でコースに復帰すると、そこから安定したラップペースで粘り強い走行に徹する。そして、小さなミスを喫した前のマシンを、のがさずオーバーテイクしていく。72周目に再び10位にポジションを戻すと、81周目には8位、翌周には7位と順位を上げていった。
 そしてレースはいよいよクライマックスを迎える。最後は今季レギュレーションによる優位のため、トップクラスの速さを誇るapr MRSとの6位争い。残り3周、阪口はMRSのスピンを見のがさずオーバーテイクする。しかし速さに勝るMRSは翌周に反撃、今度は抜きかえされる。こうして長い長い500kmレースのファイナルラップまでトップ10内でのレベルの高いバトルを繰り広げた末、見事に7位で目標のトップ10フィニッシュを果たし、チーム発足後初ポイントを獲得した。
 そして特筆すべきは、#83が最初から1ピット作戦を採っていたこと。前述の植松による強豪達とのバトル、阪口のコンスタントな走り、これらは1ピット作戦による、タイヤ、燃費ともにライバル達よりかなり厳しい条件の中でのパフォーマンスだったのだ。
 ドライバー、メカニック他チーム全員の力により、12のポジションアップに成功した。そしてこの成功は、チームをさらなる大きな目標に向かわせることだろう。

◇コメント

◎横山監督
「予想以上の好結果にびっくりしました。ドライバー他、チームみんなの努力のたまものです。第2戦での、あの大変な状況から、ここまで良くやったと思います。1ピット作戦ということで、タイヤも燃料もギリギリの状態だったのでヒヤヒヤして見守っていましたが、無事フィニッシュしてくれてホッとしました。ここから一歩ずつ前進していきたいですね。」

◎植松
「今回の獲得ポイントは、メカニックたちにぜひあげたいですね。徹夜で車を直してくれた恩に報いるためにも、どうしても今回は完走したかった。完走すればいいポジションに行けると思っていましたし。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。スタートからベテラン勢とずっとバトルしていたので大変でしたが切磋琢磨しあって上位に上がれたのはプラスでした。マレーシアはVEMACにも向いているし、タイヤもマッチするはず。今回よりさらに上を目指します。」

◎阪口
「500kmのレースということで、作戦面が重要だとは最初から考えていました。今回はうちのチームの作戦は非常にうまくいきました。車をここまでに戻してくれたメカニックの方達にも恩返しが少し出来たかな、と思います。完全なプライベーターであるうちが、ワークスまがいのチームに勝つことができたのは大きな自信になりました。もう少しマシンにスピードがつけば、もっと上を目指せると思います。」

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